デニム素材のカメリア・ココシャネルに憧れて

卒花嫁さまのAtsukoさんからデニム素材のカメリアのオーダーをいただきました。(お写真撮影・ご本人様)

Atsukoさんは、社会人になって間もない頃に雑誌で私たちのウエディングドレスを一目見てお気に召してくださり、下北沢のアトリエの前まで場所の確認に下見にいらしてくださっていたお客様です。

いよいよご自分のご結婚が決まった際に、お相手のYukiさんとご一緒に国立のアトリエにご試着にいらしてくださったのが、つい最近のことのように覚えています。

フォトウエディングをお申し込みくださり、その後にフォトウエディングの体験がきっかけで、ご親族さまとお友達を呼ばれ賑やかなご披露宴もなさいました。

ご披露宴を終えられた後も、Atsukoさんのスカートやワンピースをオーダーしてくださったり、旦那さまYukiさんのシャツをオーダーしてくださったり、コロナの時にもマスクのご注文や特注の素材のお申し込みなど、さまざまなものを作らせていただきました。

御徒町の2K540でスカートの展示販売をした際にも、旦那様とご一緒にお越しくださったのが忘れられない思い出です。

今回も仕上がりの到着を心待ちにしてくださり、大きさやカジュアル過ぎない素材感などもお気に召してくださいました。

仕上がりのカメリアが到着してすぐにツイードのジャケットにアレンジしたお写真を撮って見せて下さったものをお借りしました。

エレガントな切りっぱなしのジャケットの雰囲気と相性が抜群ですね!!

Atsukoさん、この度は嬉しいオーダーをいただき、素敵な着こなしのお写真を本当にありがとうございました。

フランスコサージュのデザインの中でも定番になっているカメリアですが、私たちのアトリエでもココ・シャネルのクリエイションに憧れて、オリジナルデザインのカメリアを制作しています。

今日は、ココ・シャネルのブランドアイコンにもなっているカメリアの由来について私なりにまとめてみました。

フランス人のデザイナー「ココ・シャネル(ガブリエル・シャネル)1883-1971年」が生涯に渡り、クリエイションの源として大切にしていたカメリアの花。

カメリアは、日本原産の椿の花のこと。まだ寒い冬から春までの間に花をつける椿は、ひときわ目を引く存在ですね。

香りもなく、とげもない椿は清らかで、花びらはハートのような丸みを帯び女性らしい美しさが人の心を柔らかくしてくれる気がします。

椿の花は、古い時代から日本女性を象徴する存在としてとして「控えめな素晴らしさ」・「完全なる美しさ」・「至上の愛らしさ」などという花言葉があるそう。

強い意志を持ち、類まれな才能を持ったココ・シャネルですが、最愛の恋人で、資金面や精神面やファッション性でも大きな影響を与えたというアーサー・カペルから椿の花を贈られたのがきっかけで生涯カメリアをインスピレーション源としたとも言われています。

アーサー・カペルが存在しなければ、ココ・シャネルの成功がなかったとも言えるほどの大きな存在だった方からの、贈り物がココ・シャネルの心を動かしたのですね。

デザインの才能だけでなく、人の心に残る強い言葉を残したり、ビジネス戦略に長け、幅広い方々との交流があったココ・シャネルの一途な愛にも感動します。

次回は、カメリアの制作工程なども綴っていきます。

ps.

昨日のお休みの日にコンポストの土をふるいにかけ、最後の追肥をしたニンニク。ほったらかし期間が長いのにのびのび育ってくれています。

扇みたいに横に広がる葉っぱ。まるで大きく手を広げてバンザイしているみたいに見えます。

ベランダのプチ・ニンニク畑、にぎわっています。

株分けした苺も、気がついたら花盛りになっていました。

2年くらい前に姉が3つの苗を送ってくれたのがどんどん大きくなり、どうしていいかわからず、何となく分けてみました。

浄化用のホワイトセージも元気です。

ゴミ有料化になり2018年から節約のために始めた、生ゴミを土と混ぜるだけのコンポストが、こんなにもベランダを豊かにしてくれるなんて。

それ以前は長い間、本当に雑草だらけのベランダだったので、その変化に自分が一番驚いています。