ウエディングドレスのリメイク・H様

お客様のH様より大切なウエディングドレスをお預かりし、リメイクのご依頼をいただきました。

H様のご結婚27年という記念日の前日にドレスをお預かりして、お話を色々と伺えたことがとても嬉しい出来事でした。

ご結婚が決まり、お気に入りのブランドのお店をお母様とご一緒に訪ね、ドレス選びをした思い出や、旦那様との27年間の歩みを振り返って、「いつかこのドレスを別の形で残したい。立ち上げた仕事も一段落し落ち着いたところで女性らしさを楽しみたい…」という想いがおありだったそうです。

旦那様が海外留学中の際のご結婚ということもあり、その当時のスーツケースに保管されたドレスは、シワになっているものの、スーツケースから出した途端に不思議と輝き始めました。

ドレスの内側には、お肌に当たる部分に優しい素材を使ってあったり、レースが付いていたり、シルエットを補強するパニエが内蔵されている凝った作りのドレスです。

また、後ろのトレーンの流れを美しく見せるための個別のパニエが付属されていました。

まるで気分はマリー・アントワネット。

最近のウエディングドレスは、ものによっては、レースがボンドで接着されていたり、内側もかなり簡易的に作られているものが多いので、手作業が丁寧にされていたり、シルクの素材感が生きるシンプルなデザインだったりと、一つ一つのこだわりを感じる洗練されたドレスです。

リメイクは、H様とお打ち合わせをして大体のイメージがまとまりました。

まずはドレスをほどくところからスタートし、細かいデザインを決め、パターンを制作後、一度仮縫いを行い、秋には完成予定です。

最高の仕上がりになりますように心を込めてお仕立て直しさせていただきます。どうぞ楽しみになさっていてください。